不倫相手への憎しみの処理の仕方
こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。
夫の不倫が渦中のときもなのですが、夫の不倫が終わった後の方が、不倫相手への「憎しみ」が増すことも多いです。
夫の不倫が渦中のときは妻の神経も張っていて、とにかく「不倫を止めさせたい!」という方へ意識が集中するからなんですね。
不倫相手と会っても、怒りをぶつけるよりも、物分かりの良い妻になってしまったり・・。
とにかく「止めてくれさえすれば・・」という思いに集中してしまうからです。
それだけ、心は切羽詰まっていて、危機的状況にあるということでもあります。
夫の不倫が終わって少しホッとした途端に、不倫相手や夫への憎しみや怒りがどんどん増してきます。
人の心は、”とてつもない危機が去った後”の方が、心の底にある感情が出てきますからね。
「あ〜!ようやく出てこれた!」という感じで。(これはいいことなんです)
その時に、
「なぜ、あのとき不倫相手にもっと言ってやらなかったのだろう・・」
「なぜ、あのとき不倫相手に少し同情しちゃったのだろう・・」
「もっと気持ちをぶつければ良かった・・」
という思いがどんどん出てきます。
そこから、「どうやって不倫相手に復讐をしてやろうか?!」という気持ちが出てきます。
・とにかく、不倫相手がとんでもない奴だってことを、不倫相手の親や周りに言ってやりたい!
・不倫相手の会社に乗り込んでやりたい!
・不倫相手に多額の慰謝料請求をしてやる!
・不倫相手の夫に(既婚者だったら)、不倫の事実を言ってやりたい!
こんなことが思いつきますよね。
私は、とんでもなく心を傷つけた人間に対して、「どうやって復讐をしてやろうか?」って考えたことありますよ。
相手がしたことは犯罪レベルのことだったので、復讐心も強くなりました。
不倫もある意味、心を殺される行為なので犯罪レベルだと思います。
・相手の車に卵をたくさんぶつけてやる。納豆でもいいかな。
・相手の車のタイヤをパンクさせてやる!
・家の玄関に「犯罪者!」と書いた紙をベタベタに貼ってやる!
・相手の会社に匿名で犯罪の事実をばらしてやる!そうなったら即刻首だろう。
それはもう法的にどうとか以前に、感情のおもむくままに考えましたよ。
本当にやってしまう寸前の心境だったので、危なかったです。
まあ、実際に警察には突き出しましたが。これは合法的ですね。
非合法的なやり方をすれば、その時は「やってやったぞ!これだけのことをしたのだから当然の報いだ!」」とスッキリするかもしれません。
ただ、それをすることで自分が被害者から「加害者」になってしまうのだけは嫌でした。
心が深く傷ついているときは、徹底的に「被害者」でいることが大事なんです。
たくさん泣いて、周りに励ましてもらって、助けてもらって、守ってもらって。
みんなに「ヨシヨシ、酷い目にあったね」って守ってもらうことも必要なんです。
ただ、加害者になってしまうことで、どっぷり被害者に浸れなくなってしまうんです。
今度は守ってもらうどころか、心が傷ついた状態で「責められるべき側」になってしまう。
「責任を追及される側」になってしまう。
これほど、自分の心を傷つけることはないと思っています。
だから、なんとか堪えました。とっても辛かったです。
今でも思い出すと辛いです。
きっと一生忘れることなんてないのだと思います。
だからこそ、思い出してしまったときに、自分をヨシヨシしてあげるしかないのです。
そうやって痛みや傷と共に生きていくしかないのです。
その痛みに寄り添いながら生きていくと、次第に憎しみも小さくなっていきます。
非合法的な復讐をしたい!と思うことは、自然なことだと思います。
ただ、その後は、必ず自分の心を守ることを思い出して下さい。
どうやったら自分の心をこれ以上傷つけることはないのか?
どうやったら合法的なやり方で、ある程度の復讐を果たせるのか?
その為にも、どんな小さいことでもいいので、不倫相手に報いを受けさせた(果たした)ことを紙に書いていきましょう。
・不倫相手に自分の気持ちを伝えた
・不倫相手に慰謝料請求をした
そして、相手がどんな気持ちになったか?も想像して、横に書いてみましょう。嫌な気持ちにさせたなら十分です。
もし、何もできなかったときは・・
・不倫をしているという時点で、女性としての価値が下がりまくっている
・不倫をしているという時点で、男性からも見下されている
・不倫をしているという時点で、時間を無駄にしているどころか未来さえもない
ということも考えてみましょう。
自分はその立場になりたいか?と問われると、絶対になりたくないですよね。
どうしても女性は、自分と相手を比べて評価をしてしまうことがあります。
私より、不倫相手の方が魅力あるんでしょ。
私より、不倫相手の方が若いしね。
こうなるとどんどん腹が立って、憎しみが増すどころか、自分の心を追い詰めてしまいます。
こんな風に追い詰められてしまったときは、上記のようなことを書いた紙を読み返しましょう。
私も相手に果たしたこと、それによって相手がどんな痛みを負ったのか?ということを箇条書きにして貼っていました。
一つ達成するごとにチェックを入れて「ざまあみろ!」とか思ってました。
こうやってちゃんと自分の中にあるドロドロしたのもを出してあげたり、大切にすることで徐々に浄化されていくんです。
次第に、”相手のことを考えるだけでも時間のムダだ”と思えるようになりました。
このような発想が出てきたときは、かなり回復も進んでいる証拠です。
自分の大切な人生の一部を汚された。
その事実は消えません。
でも、ちゃんと適切にケアしてあげれば、回復していきます。
絶対に今のままが永遠に続くことはないのです。
それまでは、ちゃんと被害者になって、傷ついた自分の心を大切にしてあげましょうね。
必ず必ず回復するときは来ますから。
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不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)
1974年 東京生まれ。
相談実績3,000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。
ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。
口コミで知名度も上がり(ありがとうございます)、リピート率も高いため、最も予約が取りづらいカウンセラーと化しています(^_^;)。