妻が抱えている怒り(悲しみ)は「不倫」だけではない

 

こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。

 

不倫をした夫・・

 

「不倫のことは深く反省もしているし、妻のサポートもがんばっています。

 

妻は優しいときもあるのですが、突然怒り狂うときもあります。

 

妻の機嫌がいいときと、機嫌が悪いときの落差が激しすぎてどうしたらいいかわかりません。

 

妻はどう思っているのでしょうか?」

 

このように疑問を持たれている方も多いです。

 

何度もお伝えしていますが、夫からしたら不倫は終わっていて、反省もして償いのための行動もしている。

 

それはわかるのですが、妻からしたら夫の不倫が発覚したときからずっと過去に遡らないといけないのです。

 

夫が前向きにがんばっていても、妻は過去に遡り、一つずつ気持ちの整理をしていかないといけません。

 

まずはここで気持ちのズレが生じているのですが・・

 

更に、気持ちのズレが生じる要因としては、

 

夫は「不倫をしたこと」に対して妻が怒っていると思っています。

 

だから不倫も終わって、反省もして、償いの行動をしていれば許されるだろうと考えています。

 

でも、もっともっと根深いものがあることが多いのですよ・・・。

 

 

例えば、

 

・夫の不倫が発覚するまでずっとセックスレスで、妻が悩んでいた。

 

・一度、男性に裏切られていて、「この人なら信頼できる」と心を決めて一緒になった。

 

・仕事で大変な思いをしている夫を支えるために、一人で親戚づきあいや家事、子育てをこなしてきた。

 

・両親が浮気問題で悩んでいて、「自分だけはそうなりたくない」と思い、そうならないように妻として必死にがんばってきた。

 

・心から信頼できる人が夫しかいなくて、夫を唯一無二の存在だと思ってきた。

 

他にも色々とありますが、実は夫の不倫問題が発覚すると同時に、上記のような想いも連動して「怒りや悲しみに拍車をかける」ことになります。

 

それは表現できないほどの悲しみであり、その悲しみが怒りや憎しみとなるのです。

 

「今までこんなに頑張ってきたのに、それなのに浮気するなんて・・!」という想いが倍増するわけです。

 

今まで頑張ってきた自分さえも全て裏切られ、否定されたような気持ちになるのです。

 

それは、まるで「積み木崩し」のように・・・。

 

 

「夫の不倫」という事実に対する怒りや悲しみだけではなく、上記のような気持ちが連動してしまったときは、どうしたって心の中で「許せない」気持ちも膨らみます。

 

とくに、セックスレスが長期間続いた場合、夫が家庭を顧みず妻だけが家庭を支えてきた場合・・そこには我慢だったり、忍耐だったりと想像を絶する想いもあるのです。

 

「もう不倫を止めました。反省もしました。行動でも示しています。」

 

と言われても、すぐに許せるわけではありません。

 

夫側は、妻の「不倫をされた悲しみ」以外にも、妻がどんな想いで今まで夫を支えてきたのか、夫と一緒に過ごしてきたのかを今一度振り返ってみて下さい。

 

不倫をしてしまった夫にも言い分はあると思います。

 

「俺だけが我慢をしてきた」

 

「俺だってずっとがんばってきた」

 

それでも、「不倫をした事実」というのは、妻が今まで一人でがんばってきたこと全てを「全否定」してしまうことに繋がりかねません。

 

今までの生活・・妻として、女性として・・全てひっくり返されてしまったらどうなってしまうのか。

 

心の中はもう空っぽです。

 

空っぽの状態なのに、妻が一番にわかって欲しい部分をわかってもらえない・・と感じているとき。

 

そこには、悲しみや怒り、喪失感、絶望しか感じられません。

 

不倫をしてしまった側が行動で示すことも大切ですが、それ以上に「妻の心」にもっと耳を傾けてあげて下さい。

 

妻が何を感じているのかに、関心を向けてあげて下さい。

 

どんなことに悲しみを感じているのかに、目を向けてあげて下さい。

 

そのためにも、妻が今まで夫に「期待をしていたこと」を思い出して下さい。

 

不倫という出来事は、妻が夫に対する期待を全て否定されてしまったようなものなのです。

 

 

「期待値を下げる」ということは、自分の心を安定させるために必要なときもありますが、

 

そもそも「期待をする」「期待をされる」ということは、その人を信頼しているという証拠です。

 

そして、2人の関係性をより良いものにしていきたいという「希望」があるのです。

 

「俺に期待するな」

 

という人もいますが、それはイコール「俺に目を向けるな、俺を必要とするな」と言っているようなものです。

 

誰にも期待されない人生ほど寂しいものはありませんよね。

 

それこそ、妻が悲しむことなく、怒ることもなくなってしまったら・・・

 

それはもう

 

「一切期待をされていない」

 

ということです。

 

「あなたとより良い関係性など築きたいなどと二度と思わない」

 

「あなたのことはもう何も感じないほど、気持ちはありません」

 

ということです。

 

それこそ、夫婦としては悲し結末になるわけです。

 

悲しみや怒り、憎しみというものは、「気持ちがあるからこそ」生まれるものです。

 

夫側はそれを消そうとするのではなく、なぜその感情が出てきているのか?にもっと目を向けてあげて下さいね。

 

 

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不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)

 

1974年 東京生まれ。

 

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