何年経っても夫の不倫のショックから抜け出せない

 

不倫で傷ついた心の回復を遅らせてしまう要因

 

 

こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。

 

時々、不倫をした夫側から

 

「何年経っても、妻の心は回復するどころかエスカレートしていきます」

 

というメッセージを頂くことがあります。

 

一つの目安として、

 

”3年以上経過しても妻の心は回復するばかりか、悪化していく場合”

 

を対象として記事を書かせていただきます。

 

当てはまる方のみ、参考程度にしていただけたら幸いです。

 

 

妻の心の傷の回復は、

 

・夫の不倫年数(関係ない場合もあります)

 

・夫への信頼度

 

・夫との関係性(唯一無二の存在だった)

 

・夫が妻に寄り添っていたかどうか

 

・妻が夫以外にも頼れる人がいたかどうか(友人や家族、親類など)

 

等々・・複合的によって、回復の程度の差はあります。

 

 

心の回復を遅らせてしまう要因としては、

 

・夫が妻の気持ちに寄り添うことをしなかった場合

 

・妻が夫への怒りや悲しみに蓋をしてしまった場合

 

・妻が夫以外に頼れる人がいない場合

 

等々がなどが挙げられます。

 

特に不倫発覚直後に、妻に対して不倫のことを正当化したり、妻に対して暴言を吐いたり、冷たくした場合・・

 

その後に、これはまずかったのか・・と思い改めても、妻の心の傷は何倍にも膨れ上がっていますので、回復にも時間を要します。

 

妻に寄り添うことを初めてからスタートになりますし、通常の倍の時間は必要かと思います。

 

妻の中では、

 

「今は優しくしてくれても、あのときはあんな酷いことを私に言った」

 

という辛い出来事の方が強く記憶に残ってしまうからです。

 

人は、楽しい記憶よりも、辛い記憶の方が「記憶」として残りやすいのです。

 

その「記憶」は「今もなお体験しているかのようなリアルな感覚」になってしまいます。

 

”追体験”

 

というものです。

 

これは、心が深く傷ついた人にしかわからない感覚でしょう。

 

夫が

 

「今は反省もしたし、優しく寄り添っているのに何でなんだ?なぜ妻は過去のことを何度も言うんだ?」

 

と思うかもしれませんが、「夫の不倫」という出来事」だけでも心が深く傷ついている上に、妻にきつく当たったり、不倫を正当化してしまうことで、
その傷はより深くなってしまうのです。

 

このような出来事があると、妻の心の回復は遅れてしまいます。

 

 

心の回復を遅らせる2つ目の要因とは

 

もう一つ、最大の要因としては、

 

・妻が夫以外に頼れる人がいないこと

 

・夫と妻は2人で一つだった

 

というケースです。

 

この場合、妻の愛着対象は

 

”夫のみ”

 

となります。

 

人は何かしら人だったり、物だったり、趣味だったりに依存をするものですが、

 

一番怖いのは、

 

自分の人生において頼れるものが

 

”夫だけ”

 

ということです。

 

自分の人生において”夫だけ”になってしまうと、その夫が不倫をしてしまったとき、亡くなってしまったとき、心が離れてしまったとき、

 

”全てを失ってしまった”

 

という感覚に襲われてしまうことがあります。

 

特に、多くの夫婦の関係性は、

 

妻が夫を支えたり、夫のために何かをしたりと、自分を犠牲にして夫に尽くす場面も多いじゃないですか。

 

それを何年、何十年も行ってきたのに、夫の裏切りに直面をすると

 

「今までの自分はいったい何だったんだ」

 

「今までどれだけ夫に尽くしてきたと思っているんだ」

 

「私の人生返してよ」

 

という強烈な理不尽な感覚が襲ってきます。

 

夫婦の大半がそうではないでしょうか。

 

まぁ、私の親が離婚するときは、母親が「私の人生返してよ!!」と言っていたのを強烈に覚えています(汗)。

 

実は、愛着対象が一極集中してしまうって怖いことなのです。

 

なぜかというと、

 

夫婦の関係性が悪くなる原因の一つとして、

 

”境界線がなくなる”

 

ことだからです。

 

表面上仲良くても、どちらかが不倫をしてしまうことも同じです。

 

夫婦にしても、親、兄弟、友人、子どもとの関係全てにおいて適切な関係を築くためには

 

”境界線を引く”

 

ということが最も重要なのです。

 

 

この境界線というのは、

 

・自分には自分の人生があるということ

 

・相手(夫)には夫の人生があるということ

 

・自分にも独自の価値観や感情があるように、夫にも独自の価値観や感情があるということ

 

・自分は自分、人は人

 

・自分には自分の世界があり(趣味や友人や仕事関係者の付き合いなど)、夫には夫の世界(趣味や友人、仕事関係者)があるということ

 

・自分の人生に起こる出来事に責任を持つこと(妻も夫も)

 

ということを示します。

 

これらが崩れてくると、相手に自分の領域を侵されたり、逆に自分が相手の領域を侵したりしてしまいます。

 

例えば、

 

不倫をした夫が「境界線を引くことができずに」不倫をしてしまう場合

 

・妻には何も言わなくてもわかるだろうという甘え

 

・自分の時間を埋められず、妻に埋めてもらおうという甘え

 


これらは、妻の領域に踏み込みすぎています。

 

・妻に文句や小言を言われても、全てを認めてしまうこと(心のどこかで言い分があるのに言わなかったりなど)

 


この場合は、自分の領域を守れていません。

 

 

夫の不倫から何年経っても、夫に対しての怒りが手放せないとき

 

この場合は、怒るのを止めることによって、また夫が不倫をするのではないか・・という不安が隠れているときがあります。

 

いつまでも不安が強いという場合は、

 

”自分だけの安全な世界を作ることができていない”

 

ということも考えられるんですね。

 

”自分だけの安全な世界”というのは、夫がいなくても楽しむことができること。

 

例えば、

 

友人と楽しめたり、信頼できる人がいるということ。

 

1人の時間を楽しめること。

 

1人でも心が満たされることができること。

 

これも重要不可欠になります。

 

人は誰でも何かに依存をする生き物です。

 

だからこそ、愛着対象をできるだけ増やして”分散”をするということが必要なのです。

 

そうすることで、苦しみも分散されていきます。

 

こっちにはあまり期待できなくても、こっちにも、こっちにもあるからいいや〜

 

ぐらいの気持ちが芽生えてきます。

 

今から友達を作るのは難しい・・・と思う場合は、

 

1人で何かをすることで満たされること

 

から始めても良いと思います。

 

ただ、自信や自己尊重感も失っていることも多いと思うので、その場合は

 

”自分が何かをすることで、周りが少しだけ助かること”

 

を積み重ねるだけでも良いと思うのです。

 

例えば、

 

”寄付をする”

 

ということも一つの方法です。

 

 

誰かを自分の微力ながらの力でも救いたいという思いは、”自己尊重感”にも繋がります。

 

実際、寄付をされた側も助かりますし、寄付をした自分自身の自己尊重感も高まります。

 

私はそれは”愛の循環”だと思っています。

 

サポートブックに書いてあるように「愛情タンク」がカラカラになっていたとしても、それらの行為をすることによって、愛情タンクは少しずつ溜まっていきます。

 

私自身も、犬や猫が殺処分されないように団体に継続支援をさせていただいたり、修繕が必要な神社や、被災された地域に気持ち程度の寄付をさせていただいています。

 

1人の力では微力だったとしても、大勢の力が集まればそれは大きな愛の力になります。

 

寄付をさせていただいた時点で、すでに自分は”愛”のギフトを受け取っているのです。

 

少なからず寄付をさせていただくときは、

 

”改善して欲しい”

 

”復興して欲しい”

 

という気持ちが伴いますよね。

 

特定の場所に想いを馳せるだけでも気持ちが温かくなります。

 

夫以外の場所で、愛の循環をすることで、やがて愛情タンクは溜まっていきます。

 

 

あるご相談者さんは、自分が辛い思いをしたことを糧に、あるサイトで無償で100件以上の相談のコメントに応じていた方がいました。

 

それもある意味、愛の循環です。

 

人のためと思って行う行為は、結果的には自分のためになっていることが多いんです。
それが”犠牲的”でなければ。

 

良かったら参考にしていただけると幸いです。

 

 

”境界線を引く”

 

ということは、意識をしないとなかなかできません。

 

夫に暴言を吐かれたとき、それを受け取らないようにすることも意識しないとできませんよね。

 

最初はものすごく傷つきますから。

 

ただ、そこまで言われる筋合いのない暴言だったり、理不尽なことは”受け取らない”ことで自分の領域を守ることができます。

 

逆に、夫に言い過ぎてしまったり、人格否定し過ぎてしまっている場合は、自分と夫が2人で一つになっていないか?を少し意識して考えてみましょう。
(発覚直後は無理もないですよ)

 

 

長くなりましたが、全ては自分を守るために必要なことです。

 

少しずつ「こんな考え方もあるんだなぁ〜」ぐらいに思っていただければと思います^^

 

ちなみにカウンセリングでは、お説教染みたことは一切言いませんのでご安心下さい(;^_^A

 

個々によってタイミングや心の準備など色々とありますからね。

 

 

関連記事〜夫の不倫後の心のケア

 

その他の記事はこちら

 

note限定記事(一部有料)

 

●読むだけでカウンセリング〜解決へ導くサポートブック

 

「夫の不倫で傷ついた妻の心を回復させるサポートブック」(夫の不倫が終わっている方向け)

 

「夫の不倫問題に対処するためのサポートブック」(夫の不倫が継続中の方向け)

 

 

販売部数1800冊以上になりました。7〜8回分のカウンセリングに相当するサポートブックです。

 

 

 

カウンセラーになりたい方のためのカウンセリング講座

 

不倫・夫婦問題専門カウンセラーになるためのカウンセリング講座

 

 

 

サービス・料金・ご予約状況

 

サービス・料金、ご予約状況はこちらから

 

カウンセラーNAOKOのブログ・プロフィール

 

夫婦問題・不倫問題改善カウンセリング〜明日へ架ける橋

 

不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)

 

1974年 東京生まれ。

 

相談実績3,000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。

 

ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。

 

口コミで知名度も上がり(ありがとうございます)、リピート率も高いため、最も予約が取りづらいカウンセラーと化しています(^_^;)。

 

最新情報(記事を更新したとき)は、ブログにてお知らせしています!

 

 

メインメニュー




電子書籍「夫の不倫で傷ついた妻の心を回復させるサポートブック」




本書は、H26年に開催したワークショップ「夫の不倫後の妻の心のケア」をベースに、様々なテーマを盛り込み、更に内容を充実させたサポートブックです。

前に進みたくても、過去に引き戻されてしまう。

思い出したくなくても、辛い出来事を思い出してしまう。

不倫をした夫を責めたくなくても、責めてしまう。

再構築したくても、気持ちがついていかない。

不倫をした夫を許したくても許せない。

やり直したいのか、やり直したくないのかわからない。

夫の不倫が終わったとしても、心に深い傷を負っている妻は、このように様々な苦しみや葛藤を抱いています。

本書では、自然な形で妻の心の回復を促していく他、不倫をした夫が適切に妻の心のケアをできるように、夫へのアドバイスも載せています。

読むだけで夫の不倫で傷ついた心の苦しみや葛藤が軽減するように、自然な形で心の回復を促していけるように構成しています。

更に、無理をすることなく、新しい夫婦の関係性を築いていけるようにサポートしています。






不倫に陥る心理とは?どうして人は不倫をするのだろうか?

夫の不倫は終わったが、どうしたら心の傷は回復するのだろうか?

夫の不倫後に再構築をするにはどうしたらいいのだろうか?

心理的側面から徹底的に分析し、不倫に対する対処法夫に不倫をされて傷ついた妻の心の癒し方】【不倫問題を乗り越えた先の再構築についてなど夫婦間で起こる不倫問題を解決していきます!

2,500件以上の相談実績を持つ、心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)による最上のヒント集。

※上記メルマガでは、カウンセリングの最新情報(翌月の予約可能枠、受付開始時期など)をいち早くお知らせします。この機会にぜひご登録ください!(登録は無料です)

お申込み・お問い合わせはこちら


お申込み・お問い合わせはこちら