不倫が発覚したときに、夫が妻に対して発する言葉の真意と対処法
こんにちは。
カウンセラーのNAOKOです。
夫の不倫が発覚したときに、夫が妻に対して沢山の暴言を吐くことがあります。
ほんの一例を挙げてみますね。
「お前のことは最初から好きではなかったんだ」
「お前のせいでこうなったんだ」
「お前は俺以外の奴と一緒になった方が幸せになれる」
「お前が変わらない限り(自分にとって都合の良いように)、俺は不倫を止めない」
「お前が家事を手抜きするからだ」
「信じられないっていうなら、離婚だ!」
不倫が発覚したときは、ただでさえもショックが大きくパニックになってしまっているのに、上記のようなことを言われると、それをそのまま鵜呑みにしてしまうことがあります。
「私に落ち度があったんだ」「最初から夫は私のことなんて好きではなかったんだ・・」とのように自分を責めてしまうこともあるでしょう。
まるで今までの結婚生活の全てを否定されたような感覚にもなりますよね。
そして、「私さえ変われば、また前の夫に戻ってくれるはず」との思考が強くなり、「自分のどこが悪かったのだろうか?」とひたすら原因探しをしてしまいます。
もしかして、あの時こうしたからかな・・あぁ・・家事が完璧ではなかったからかも・・
育児中心になってしまって、夫に関心が向けられなかったかも・・・と頭の中はぐるぐるになってしまいますよね。
私もどちらかというとショックな出来事があると、真っ先に自分を責めてしまうタイプなのでよくわかるんです。
その原因を突き詰めれば、全て解決できると思ってしまうからです。
でも、ここでよ〜く考えて欲しいのです。
「夫の不倫問題」が、なぜか「自分の責任問題」になってしまっています。
「私に悪いところがあったから、夫は不倫をしたんだ」とのように。
確かに、不倫問題の多くは、『夫婦間の心のクセのすれ違い』から起こることが多いです。
だからといって、全て妻が悪いわけでもなく、「実際に不倫をした夫自身に多くの原因がある」のです。
ただ、不倫をした側も心がいっぱいいっぱいの状態に陥りますので、無意識に自己防衛本能が働くんですね。(フル回転です)
上記の夫の言葉に対して、本当はどんな心理が隠れているのかを探ってみましょう。
「最初から好きではなかったんだ」←(心の声・・最初からなかったことにすれば、今の俺は悪くないことにできる)
「お前のせいでこうなったんだ」←(心の声・・俺が悪いのはわかっているけれど、それを認めたら終わりだ。だから妻のせいにするしかない)
「お前は俺以外の奴と一緒になった方が幸せになれる」(←俺はお前のことを幸せにする自信がないんだ)
「お前が変わらない限り(自分にとって都合の良いように)、俺は不倫を止めない」(←俺は変わる自信がない。不倫をすぐに止める力がない)
「お前が家事を手抜きするからだ」(←本当の原因はそこではないが、自分を正当化するために、とりあえず重箱の隅をつつくような理由を述べる)
「信じられないっていうのなら、離婚だ!」(←どうせ離婚なんてする勇気はないのだから、離婚といえば黙るだろう)
上記の心の声のほとんどが、『自分を正当化すること』『自分に自信がないこと』『脅して黙らせる』が隠れています。
それだけ、心の奥底では「本当は悪いことだと思っている」けれど、それを認めてしまったら「終わりだ」と思っているのでしょう。
不倫をする男性の多くは、「心が繊細で傷つきやすい」という特徴を持っています。
表面上では「俺様」タイプでも、本当は上記のような気質を持ち合わせています。
そして、不倫に至る頃には、「隠れウツ」も同時に抱えている可能性がありますので、更に傷つきやすい状態になっています。
(この頃には、常に心の中では自分を責めたり、周りを責めたりしていて、心がいっぱいいっぱいの状態です)
認めてしまったら「もう取り返しがつかない」という強い思い込みと、「本当のことを言うことで責められたり、批判をされることを過剰に怖れて」います。
だからこそ、不倫をしている多くの男性は、不倫をしていることを認めません。
目の前に証拠を突きつけられても、なんとかシラを切り通す方もいますからね^^;。
ここでは、本当は夫自身の問題であるのに、全てを自分の責任にすり替えてしまわないことが大切です。
「自分の責任だ」「自分が悪いからだ」と思ってしまい、それを夫に直接伝えてしまうと、夫の不倫行動は益々エスカレートしていく可能性がありますからね。
なぜかというと、『自分を正当化することに拍車がかかる』からです。
妻が全面的に謝ってしまうと、「やっぱり妻が悪いんだ、俺は悪くない」との思考がより強くなります。
もし、上記のようなことを言われた場合は、下記の言葉を自分に問いかけてあげましょう。
●夫の批判や暴言は100%正しいものでしょうか?
●正しい部分もあるかもしれないけれど、それが全てではないのではないでしょうか?
ここで一度立ち止まって考えて欲しいのです。
人間なのですから、できていなかったこともあれば、ちゃんとできていた部分もあるはずです。
不倫の原因の多くは「妻が何ができていて、何ができていなかった」のではなく、心のクセのすれ違いから生じているのです。
(だからといって、不倫をしていい理由にはならないんですけどね。)
ここをどうか忘れないで下さい。
もし正しいところもある場合は、それは夫がちゃんと不倫を止めたときに改善をすれば良いのです。(不倫中は、改善する姿勢がある旨だけ伝えるに留めた方が良いです。行動に移すと、エスカレートします)
夫の不倫問題に対処していくには、まずは自分の心を少しでも回復させてあげることが大切ですよ。
対処していくには、心に力を取り戻してからです。
そしてどうか一人で乗り切ろうと思うのではなく、周りの方々の助けを得ながら乗り切って下さいね。
note限定記事(一部有料)
サポートブックのような内容の濃い記事を、単発記事にしました。
NEW!「フラッシュバックが起こりそうになったとき、フラッシュバックが起こってしまったときの対処法」
「フラッシュバックを軽減するセラピー(目にしたくないもの、聴きたくない音、通りたくない場所を軽減します)」
「再構築中に妻が「離婚したい」と繰り返す心の裏に隠された本音(夫向け)」
「夫が拒絶反応を示して、不倫についての話し合いができないとき(心理分析と対処法)」
<読むだけでカウンセリング〜解決へ導くサポートブック>
「夫の不倫で傷ついた妻の心を回復させるサポートブック」(夫の不倫が終わっている方向け)
「夫の不倫問題に対処するためのサポートブック」(夫の不倫が継続中の方向け)
販売部数1800冊以上になりました。7〜8回分のカウンセリングに相当するサポートブックです。
カウンセラーになりたい方のためのカウンセリング講座
不倫・夫婦問題専門カウンセラーになるためのカウンセリング講座
●カウンセラーNAOKO(松宮直子)のプロフィールはこちらから
不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)
1974年 東京生まれ。
相談実績3000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。
ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。
口コミで知名度も上がり(ありがとうございます)、リピート率も高いため、最も予約が取りづらいカウンセラーと化しています(^_^;)。