妻に許されようとは思わないこと
こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。
不倫をした夫は・・とかく「妻に早く許されたい」と焦りすぎです。
不倫をした夫の脳内・・・
自分(夫)がやってしまったこと(不倫)は、悪いと思っている。
こんなに妻が苦しむとは思わなかった。
妻に許してもらえるように、仕事から早く帰宅して、家事や育児も率先してやる。
反省をしているところをしっかり見てもらいたい。
不倫はもう終わってるし、反省もしたり、心も入れ替えた。
これからの俺だけを見て欲しい。
妻には早く笑顔になって欲しい。
これからも、仲良くやっていきたい。
妻の好きなところはどこでも連れて行く!
早く元気になってくれ!俺を許してくれ!
もう怒られたくない、責められたくない。
許してくれるのなら、なんでもする!!
こんな風に思うことが多いのではないでしょうか・・・。
一方、妻の脳内は・・・
反省をしているのはわかるけれど、そんなに早く前を向けないよ・・
家事や育児を率先してやってくれるのは助かるけれど、だからと言って許したわけじゃない
旅行に連れて行ってくれるのは嬉しいけれど、まだ心からなんて楽しめないよ・・
これからの俺だけを見てくれと言うけれど、どうしたって不倫をしていた頃の夫を想い出してしまう・・
もう怒ったりはしたくないけれど、突発的に怒りの感情が出て爆発しちゃうんだよ・・
どうしたら許してもらえる?って言うけど、そんなに簡単に許せるわけないじゃない
こんな風に思うことが多いですよね。
本当はもっともっと言葉にしきれない想いはありますよね。
このように、不倫をした夫の脳内と、妻の脳内では”たくさんのすれ違い”が生じています。
まず、本気で妻の心に寄り添いたいと思っているのであれば、
”妻に許されたい”
と思うのはやめましょう。
”妻に許されたい”
と思う心には、”罪悪感”があります。
悪いことをしてしまった・・妻のことを傷つけてしまった・・・と。
このように罪の意識を感じることは大切なのですが、ずーっと罪悪感だけを感じていると、
”早く妻に許されたい”
”そのためなら、なんでもする”
”これをしたら妻は喜ぶかな?”
”これをしたら妻の機嫌がよくなるかな?”
”これを続けていたら妻は許してくれるかな?”
という思考ばかりになっていきます。
妻のために”何かをしたい”と思うことは大切なのですが、それ以前に・・
「自分のことばかり考えていませんか?」
ということになります。
人は同時に2つのことを思考することはできません。
ということは・・・・
”妻に許されたい”
”許されるためには、これをすればいいんだ”
と思っている限りは、
「妻が心から求めていること、妻が心から悲鳴を挙げていること」
に気持ちが向きません。
妻の感情の浮き沈みが激しくなるときというのは、
・突発的に不倫のことを思い出してしまったとき(不倫にまつわる小さなことでも、引き金になります)
・自分(妻)の想いを夫に全然わかってもらえていない
このように感じたときです。
罪悪感ばかりで”自分にしか意識が向かっていない”ばかりに、妻が本当に望んでいることが見えていません。
というか、見えなくなります。
それこそ、心に深い傷を負った人は、食べることも、眠ることも、日常生活を送ることすらも難しくなってしまいます。
1日をどうやって過ごしたらいいのか・・というところまで心は追い詰められているのです。
そんなときに、夫が一人浮かれていたり、不倫のことに全く触れずに楽しそうにしていたり、妻の隣でのんきにぐーぐー寝ていたら妻はどう思うでしょうか?
夫も夫なりに必死だと思うのですが、妻は毎日生きていくことすら闘いになっているのです。
「自分がこんなに苦しんでいるのに、平気で隣でぐーぐー寝ていやがって!」
「自分がこんなに苦しんでいるのに、なんで笑ってるんだ?」
と思うのが普通です。
そこにも無性に腹が立つのです。
不倫相手に対してでもそうですよ。
「私はこんなに苦しい思いをしているのに、不倫相手はのうのうと何事もなかったように生活しているんだろうな」
と思うと、怒りと憎しみでいっぱいになるのです。
だって、何も悪いことしていないのに、ある意味、妻にとっては最高レベルに”理不尽なこと”だからです。
人は何も悪いことをしていないにも関わらず、いきなりとてつもない苦しみを味わうなんて”理不尽”でしかないのです。
この理不尽さをどう消化していったらわからないほどに・・・。
なおかつ、そんな理不尽な気持ちを誰もわかってくれないとしたら・・・。
それは、もはや”孤独”でしかありません。
例えていうと、真っ暗な穴が深い闇の中に、たった一人で閉じ込められている感じですね。
悪いことをしたときは、罪悪感を持つことは大切なことです。
罪の意識すら感じなかったら、同じことを繰り返しますからね。
ただ、過剰に罪の意識だけを感じていると、意識は「自分にしか向かない」ので、妻が求めていることに気が付きません。
妻の心に寄り添いたいと思ったときは、一旦罪の意識は少しだけ横に置いてあげて、妻が何を求めているのか?に耳を傾けてあげましょう。
妻が逆上する前に、自分(夫)は無神経な言葉を発していないか?に注意を向けてみましょう。
”不倫をした事実”というのは、許されることはないでしょう。
これも忘れないで下さい。
許す、許さないで妻を見るのは止めましょう。
妻側も、許す、許さないの両極端に決めてしまうことは止めましょう。
過去に起こった不倫という出来事に対して、妻の心の反応が変わる可能性というのはあります。
回復した先にたどり着くのは、この場所です。
それ以上は、求めないようにしましょう。
間違っても
「どうしたら許してくれる?」なんて言わないようにしましょう。
地雷を踏むだけですよ。
回復途中の妻の心を焦らせないこと。
自分のペースに妻を巻き込まないこと。
本当に妻の心に寄り添いたいのであれば、妻の心のペースに合わせていきましょうね。
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●カウンセラーNAOKO(松宮直子)のプロフィールはこちらから
不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)
1974年 東京生まれ。
相談実績3,000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。
ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。
口コミで知名度も上がり(ありがとうございます)、リピート率も高いため、最も予約が取りづらいカウンセラーと化しています(^_^;)。