夫への信頼度が強いほど、心の傷は深くなる
こんにちは。
カウンセラーのNAOKOです。
先日、夫が妻の代わりにカウンセリングを申し込んでこられた方がいました。妻のためにサポートブックも購入されています。
夫曰く、「妻の心の回復が遅いのではないか・・」という不安があったようです。
サポートブックには、心の回復過程や回復期間を記載していますので、それと比べて「遅いのかな・・」と感じたのでしょう。
妻自身も、「自分はおかしいのではないか・・回復が遅すぎるのではないか・・」と不安だったようです。
でも、お話を聴かせていただくと、「無理もないかな・・」と感じました。
心が回復していくまでの期間は個々によってバラバラです。
ただ、カウンセリングをされている方は、日に日に回復をしていくので目安はつくんですね。
それは「怒りが出てくる頻度」や「心的外傷後成長」という感覚が出てきているかどうかでもわかります。
(「心的外傷後成長」というのは、不倫という事実は許せないし、起こっては欲しくなかったけれど、それがあったからこそ気づけるものがあったという感覚)
夫の不倫が発覚してから1年経過しても、夫への怒りや情動が収まらない・・というのは、確かに回復期間としては少し遅いかな?と感じるのですが、「遅くなってしまっている理由」があるのです。
夫に対して100%以上の信頼を寄せていたり、家事や育児を何倍も頑張り、精一杯夫を支えてこられた方だと「不倫をされた衝撃も何倍」にもなります。
信頼=裏切りの「幅」が広ければ広いほど、心の傷は底知れず深くなります。
そのギャップの大きさで、うつ病になってしまったり、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になることもあります。
私も過去に「うつ状態」と「PTSD」を経験したことがあります。
「うつ状態」になるまでは、じわじわとストレスがかかっていきます。
「PTSD」は、信頼=裏切りの幅が広いほど罹りやすくなります。それも「一瞬」です。
人を信用できなくなるほどの出来事が起こると、一瞬で心が地面に叩き潰されて立ち上がれなくなります。
「予期せぬ事態」が起こったときのショックは計りしれませんからね。心が一気にショートしてしまう感じでしょうか・・。
そこからは一気に人としての生活を送ることすら難しくなります。
何も考えられない。
身体の感覚がなくなる。
食欲がなくなる。
眠れなくなる。
悪夢をみる。
人と会うことが怖くなる。
人を信じられない。
時間の感覚がなくなる。
数え上げたらキリがありません。
心の傷があまりにも深いと、どうしても回復までの道のりも時間がかかります。
カウンセリングの最後では・・
相談者さん「これからも夫に吐き出していいんでしょうか?」
カウンセラー「もちろんです。吐き出すことを止めないで下さいね」
相談者さん「夫を叩いたりしてしまっても、後から夫も頑張っているのに可哀想なことをしたな・・と思わなくてもいいんでしょうか?」
カウンセラー「もちろんです。可哀想なことをしたかな・・とは思ったとしても、そんな自分を責めないで下さい」
夫側からしたら「ひぃぃぃぃぃ・・・・・」だと思います(^_^;)。
責められたり、怒られたりするのも辛いはずです。
それでも、妻が心の叫びを吐き出さない限りは、回復は難しくなります。
何百回でも何千回でも妻は同じことを訴えるでしょう。
心の痛みが強い事柄は、何千回と叫びたくなるのです。それは自然なことです。
このような経過を辿られた方は、結果的に夫婦関係が良好になっています。
妻が夫に気を遣いすぎて感情に蓋をしてしまうと、心の中ではマグマのようにドロドロが溜まっていき、いつか大爆発を起こします。
それは夫に対する思いが完全に冷めてしまったり、離婚という形になることもあります。
本当の意味で夫婦関係を構築していきたい場合は、一番大事なことから目をそらしてはいけません。
妻が苦しい、辛いという気持ちを持つということは、夫に対しての愛情が完全になくなったわけではありませんから。
好きだからこそ辛い、悲しい、憎いのです。本当に冷めてしまったら、無関心にしかなりません。
夫側も辛いかもしれませんが、それ以上に妻は何倍も辛く苦しい思いをしています。
ずっとこの状態が続くことはありませんので、どうか葛藤をしている妻の気持ちを支えてあげて下さいね。
サイトやブログでは、ご相談者さまの声やサポートブック購読者さまの声を反映させていただくことが多いです。
1つの声が、同じように悩んでいる方々に届くことができれば、それは大きな輪のようになっていくのかな・・と感じています。
「愛のバトン」のような感じですね。
1人で苦しみを抱えるのではなく、みんな繋がっているんだ・・という気持ちを忘れないで下さい。
これからも、お一人お一人の心の声を大切にして、大きな輪に繋がっていくといいな・・と思います。
私はそんな「架橋」のような存在であり続けたいです。
note限定記事(一部有料)
サポートブックのような内容の濃い記事を、単発記事にしました。
「フラッシュバックを軽減するセラピー(目にしたくないもの、聴きたくない音、通りたくない場所を軽減します)」
「再構築中に妻が「離婚したい」と繰り返す心の裏に隠された本音(夫向け)」
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●カウンセラーNAOKO(松宮直子)のプロフィールはこちらから
不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)
1974年 東京生まれ。
相談実績3000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。
ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。
口コミで知名度も上がり(ありがとうございます)、リピート率も高いため、最も予約が取りづらいカウンセラーと化しています(^_^;)。