「浮気は男の甲斐性だ!」と主張する夫たちへ
浮気は男の甲斐性なの?
こんにちは。
カウンセラーのNAOKO(松宮直子)です。
夫が浮気や不倫の言い訳の一つとして、
「男性の性」
を全面に出してくるときがあります。
「浮気は男の甲斐性だよ!」
「浮気なんて男だったらみんなやってるだろう?」
「男は、遺伝子を残すために一人でも多くの女性に〇〇を蒔く生き物なんだよ」
”だから仕方ないだろう?”
と締めくくる。
・・・・・・。
・・・・・・。
・・・・・・。
「だから何ですか?」
「あなたは、理性のない動物なのですか?」
「誰に言い訳しているのですか?」
突っ込みどころ満載です。
そもそも、その言い訳をしたところで、解決するのでしょうか?
妻の不安は消えるのでしょうか?
本当は正当化(自己防衛したいだけ?
いやいや・・
自分の行いを「正当化したいだけ」でしょう。
そもそも、正当化して夫婦仲が戻るとでも思っているのですか?
本当に夫婦関係を修復したいと思っているのですか?
こんな正当化発言したところで、問題が解決するとでも本気で想っているのでしょうか?
他の男性がどうであろうと、
上司が不倫しまくっていようが、
友達が不倫しまくっていようが、
同僚が不倫しまくっていようが、
だからと言って、なぜあなたの浮気や不倫が正当化されるのでしょうか?
そこんとこよーく考えた方がいいですね。
他の人なんて、関係なくないですか?
目の前にいる妻しかいないんですよ。
目の前にいる妻に、「男だから仕方ないだろう」なんて言って、
それで本気で妻が「仕方ない」とでも思うと思っているのでしょうか?
思うわけないじゃないですか。
「男だから〇〇なんだ」という正当化は、
「無意味」
なんですよ。
余計に妻の心を逆なでするだけですし、そんなにバラマキたいのなら、結婚なんてしなきゃいいじゃないですか。
正当化したところで、夫婦問題は解決できるの?
妻という大事な人がいる限り、
お互いにとって心地の良い家庭を作っていく、築いていくものではないのですか?
なぜ、そこに「他の人は〜だから」とか「男なんてみんな〇〇だから」とか入るのですか?
今目の前にいると妻と仲良くなりたいんじゃないんですか?
正直、こういう話を聴くと、疑問だらけなんですよ。
はぁ?×無限大ですよ。
「じゃあ、結局どうしたいの?」
って聞きたくなるんですよ。
あなたのその「正当化」を並べた言葉は、「反発」や「攻撃」を生むだけで、
自己防衛どころかマイナスでしかありませんよ。
男だからって何をしていいわけでもない
お金を稼いで家にいれているからって、何をしていいわけでもない
全く関係ないし、別物ですから。
じゃあ、妻が夫と同じぐらい稼いでいるからって、浮気しまくってもいい理由になるのですか?
と逆に聞いてみたいです。
そこで妻が、
「こんだけ稼いで家計に貢献しているのだから、浮気ぐらいしたっていいでしょう?」
と言われて、それで納得できるんですか?
よく考えてみましょうよ。
目の前にいる「妻」と「どうなりたいか」
そこだけしかないと思うんですけど。
正当化して、自己防衛して、2人の仲が本当に良くなると思うのでしょうか。
よくね、
「女性と食事ぐらいいいじゃないか」
とか、
「女性と連絡取ったり、旅行に行くぐらいいいじゃないか。別に不貞行為しているわけじゃないし」
とか言う男性がいるのですが、
それは、
自分が勝手にそう思いたいだけですよね。
周りが同じことをしていようが、そんなの関係ないんですよ。
周りは周り。
自分の家族は、自分の家族。
つまり、「妻がどう感じるか?」しかないんですよ。
それ以外、何もないです。
確かに、女性の中では、
「別に食事ぐらいいいんじゃない?」
とか、
「浮気の一つや二つぐらいいいんじゃない?」
とか言う人もいますよ。
ただ、それは「他の人」であって、「あなたの家族」でも何でもありません。
目の前にいる大事な人が、
「どう感じるか?」
でしかないのです。
”大事な人に気分を害させたくない”
”嫌な思いをさせたくない”
という気持ちが一番大事だと思うのです。
自分では「浮気くらい大したことない」と思っていても、
妻からしたら「死ぬほど辛いこと」でもあるんです。
根本的な問題を解決するために
誰かと共に生きるのであれば、
相手の価値観や考えに沿うことも大切です。
自分の価値観が相手と同じとは限らない
他人ですし、親子だってそうではないでしょうか。
それを無理やり、
「俺の価値観に合わせろよ」
と強要するのもおかしくないですか?
妻は夫の奴隷でも何でもありませんから。
夫婦に優劣がついたら、難しいんです。
必ずどっちかが我慢しなくてはいけないから。
どこかで必ずバランスが崩れます。
そこは「お互いにすり合わせていく努力」が必要なのではないでしょうか?
それがイヤだったら、夫婦なんてやめて、一人で孤独に生きていったらいいじゃないですか。
自分の価値観を無理やり妻に合わせろと強要する
でも、自分は妻の価値観に合わせるつもりはない
それで夫婦仲が上手くいけばいいのでしょうが、
大抵は上手くいきませんよね。
それぞれに、常識の範囲内で
「どこまで許容できるのか?」
「どこまで譲り合うことができるのか?」
こうやってお互いを思いやりあいながら、世界で一つしかない「夫婦」という形ができるのではないでしょうか。
常識の範囲内で・・と言ったのは、
「相手の自由を限りなく奪う」
ということだけはしてはいけないからです。
例えば、私は嵐が好きなのですが、
もし夫が「嵐も男なんだから、ライブでも会いに行くのは許さない」
とか言ったら、
それはもはや、相手の自由を奪う領域になると思うんです。
「俺以外の誰かと旅行に行かれるのは嫌だから、友達とも旅行に行くなよ」
とかもそうですよね。
自分が寂しいからといって、そこを否定したり、止めたりしたら、もはや相手の自由を奪いかねません。
そこは「行き過ぎ」になりますので、そういった意味でも「常識の範囲内で」という言葉を使いました。
もちろん、夫はそんなことを言いませんが^^;
そんなことを言われたら、夫婦としてやっていくのは難しいですね(私はムリです)。
自分の自由を限りなく奪われてまで一緒にいる意味がわからないからです。
いくら夫婦でも大事な趣味を奪う権利はないのです。
ただ、私たち夫婦は、他の異性と個人で食事をする、2人で会って出かける、内緒で頻繁に連絡を取り合う、
というのは「お互いにイヤ」なので、そのようなことは一切しないようにしています。
そういったことは、する気もないのですけどね。
なので、
自分の価値観を相手に押し付けるのではなく、
それを無理やりに認めさせるのではなく、
何をしたら相手が嫌なのか?を知ること、尊重をすること
が一番大切だと思うのです。
そこに「他の人は」とか「他の夫婦は」とか関係ありませんから。
もちろん、「男だから〜」とかも関係ありません。
そこにあるのは、
妻とどうなりたいのか?
妻とどう生きていきたいのか?
妻は何を感じているのか?
妻はどんなことに傷ついているのか?
だけだと思うのです。
自己防衛のための「正当化」が顔を出してきたら、
そこに「なんの意味があるのか?」をよく考えてみて下さいね。
正当化は、自分を守っているつもりでいて、実は「自分も相手も傷つけていることもある」ということを忘れないで下さい。
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不倫問題専門 心理カウンセラーNAOKO(松宮直子)
1974年 東京生まれ。
相談実績3,000件以上 主に、夫の不倫後の妻の心のケアのカウンセリングや夫の不倫問題に対処するためのカウンセリングを行っています。
ご相談者さまの「心に寄り添い」「最大限に自己解決能力を引き出す」ことを何よりも大切にしています。
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